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園の環境

進化する園の環境――園庭に里山を

 2010年2月に新園舎が完成して間もない頃、園庭に立つと「次は…」と漠然とした思いが湧き上がってきました。さっそくスケッチしたり、いろいろ考えましたが、2011年の夏に出会った小泉昭男氏の『園庭大改造』という本は“園庭を楽しい場所に”という思いを具現化するのに、これ以上ない考え方でした。その中には次のような文章がありました。

「感情の耕し方は、対自然・対人間両方ある。今は対人間ばかりで、息苦しさにつながっている。」
 保育の課題や子育ての問題は人間関係が中心なので、頭が痛くなったり、胃が痛くなったりしてるなぁ・・・そうか、もう少し、自然と向きあう時間を大切にしてもいいなぁ、と思いました。
「子どもの生活や遊びが、身近な自然から切り離されたのは、人類始まって以来かも・・・。」
 皆さんは、子ども時代をどのような環境で過ごしましたか?
 それは今の子ども達の環境と、どう違うでしょうか? また、その違いから何を感じますか? 
 今の遊びは、すぐに結果がわかったり、バーチャルな遊びが多く、しっくり来ない感じがします。

 こんな考えに出会って、少しずつ河和田幼稚園が目指す方向が見えてきました。例えば、

  • 私たちも自然の一部だ。自然と向きあうというより、自然にとけ込む感じかな。
  • 自然がなければ、作ってでも自然を取り戻したい。
  • ここで“命”や“命のつながり・営み”が伝えられたら・・・・・・。
  • 自然を壊すのは一瞬。再生するのは終りがない仕事。
  そんなこんなで、たどり着いたのが “園庭に里山を”というテーマです。
 大人が開発という名のもとに、子どもから奪ったもののひとつは“自然”です。それなら“作ってでもここに自然を!”と決心しました。自然を壊すのは一瞬。でも再生するのは、息の長い仕事です。まずは、身近な“自然=里山”を再生することにしました。
 里山とは、種々の樹木があり、木の実があり、川が流れ、畑があり、雑草が生え、小高い丘があり、小道があり・・・・・・昆虫や水辺の生き物がいて、野鳥が飛びかい・・・・・・晴れの日・ くもりの日・雨の日・雪の日、四季の移ろいの中で人とともにある自然です。そんな風景を園庭に再現することにしたのです。
 そして、この考えに共鳴する施工業者にも出会い、2012年夏にビオトープのある里山が園庭に完成しました。壮大な敷地を想像するかもしれませんが、実際は、それほど広くない庭の3分の1ほどのをつくり変えたので、ちっぽけな里山ではあります。しかし木々は成長し、雑草はのびのびと繁茂し、メダカ・カエルなどさまざまな命が育まれています。
 子ども達が日々成長するように、園庭も成長していきます。

 ささやかでも、ふだんの生活で命を感じる意味は大きいと思います。特に、子どもにとっては。

    2014年8月

園長 嶋田眞美

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新園舎について

 昭和40年に子どもの部屋と先生の部屋とトイレだけの小さな幼稚園が生まれました。それが河和田幼稚園です。それから、時代の流れに乗って少しずつ大きくなって1981年にはほぼ形が整い、人間で言えば<成人式>というところでした。そして、そのまま28年間あちこち手入れしながら、子ども達の楽しい場所として使い込まれてきました。
木造の建物は高級材を使用しているならともかく、どんなに手入れをしても自ずと限界があるもの。一方で河和田幼稚園は学校法人ですから公教育の場としてずっと元気でいなくてはなりません。そこで限界が来ることを予想して、園舎を建替えられるように少しずつ準備をしておきました。

 いつ建て替えたら良いか…ずいぶん考えました。建替えなくてもよいのでは?ということも、よく考えました。なぜなら、使いこまれた園舎は何ともいえない味があり“この園舎がスキ!ステキ!”という人がたくさんいましたし、時々訪ねてくる卒園生などはほんとうに懐かしそうにしますからね、思い出を壊してしまっていいのか?と思うわけです。そして、古い園舎というのは不便なこともたくさんあるけれど、いろんなわがままもたくさん聞いてくれたのです。そう、おばあちゃんに何かお願いすると「うんうん、あぁいいよ。」とたいがいは聞いてくれるようにです。そんなことが心地よくて何度、建替えしない理由を考えたことでしょう。…しかし、世の中はめまぐるしく変化しています。幼稚園の周りも環境の変化が著しく、その最たるものは“道路”です。2008年8月ついに幼稚園の脇に道路が開通し、騒音・振動が響いてくるようになりました。せきたてられるような気持ちでした。

 ずいぶん長いこと準備期間があって、やっと決心がついたのです。2008年の10月が終わるころ建替えを公表し、2009年7月から工事が始まりました。……それから約7ヶ月古い園舎の一部と仮設園舎での生活があり、2010年2月1日創立記念の日に新園舎に引越しをし、新たな一歩を踏み出すことが出来たのです。
 子どもは、手塩にかけて育っていきます。新園舎も同じ、まるで生まれたての赤ん坊ですから、いろいろわがままを言うのですが、よく聞いてあげるとなるほどと思うことばかりですから、なるべくていねいに付き合って、子ども達・保護者の皆さまを楽しく快適にホッとさせてくれる建物に成長してほしいと思っています。
 どうぞ、皆さまもあたたかく見守り、かわいがってくださいね。お願いします。

    2011 年1 月

園長 嶋田眞美

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生まれ変わる河和田幼稚園 やっぱり今までと変わらない河和田幼稚園
この二つが当たり前のように共存して新しい河和田幼稚園が誕生します。
幼稚園ってどんな所? 建物としての幼稚園って何?
香り・におい 木の香り 台所からのおいしいにおい 雨上がりのにおい 発見 木目が何かに見えてくる 風や光が…通りぬけていく 雨ふりもたのしい日 色 自然の色 やさしい色 子どもが花!! ハーモニーがきこえてくる
なつかしさ=ここちよい記憶
秘密・ふしぎ “このドアから、ここに出られたんだ” “かくれんぼして遊ぼう” 子どもの群れ・渦が生まれていく 手ざわり 使いこまれた木のなめらかさ “荒けずり”のあたたかさ 手ごたえ・不便のおもしろさ 音・静けさ 子どもの歓声・ざわめき 雨音・鳥の声…自然の音 喧騒を忘れるひととき

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幼稚園って、どんな所? だから、こんな幼稚園にしたい!
その1 子どもにとって幼稚園は日常生活の場だが、家庭生活とは違う…やはり<中心は遊び>。
現実とイメージの世界を行ったり来たりして、何でもないことが捉え方でとっても楽しく特別な意味を持ってくる、そういうセンスを育てる場にしたい。
その2 変わらず、河和田幼稚園であること。
ひと言では言い表せない、元気で、何かがあたたかみのある、しかもたくましい…。
人が育つってどういうこと? 生きるってどういうこと? そんなことをいろいろな時にいろいろな場で語り合える、そういう場所にしたい。
その3 “ここに来て、よかった”と思える場所でありたい。
人が家に帰るのは、そこに空間的にも精神的にも居場所があり家族がいてほっとするから。
幼稚園は家以外のほっとできる、子どもが育ち、人が集う場所にしたい。

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